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11月4日にIID世田谷ものづくり学校で行われた「オトナのためのビールvs.ワイン教室 〜これでキミもダンディになれる!?」というイベントに参加してきました。



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どんなイベントかと言えば
ビールとワインを知り尽くした達人がその魅力と嗜み方を伝授します。料理とのマッチングから酒場での所作まで。いきなり通になれる2時間!これはビールvs.ワインの頂上決戦か?」(「公式>「オトナのためのビールvs.ワイン教室 〜これでキミもダンディになれる!?」」より。)

という触れ込みで、藤原ヒロユキ氏と木下二郎氏によるトークセッション。(各員の詳しい情報はリンク先を見てね。)






頂上決戦!…という触れ込みではあったものの、内容は果てしなくアットホーム。
司会の関智さんを含め3人とも旧知の仲というのもあったのでしょう。

というか、関さんの手慣れた手綱さばきが無ければ、藤原さんの独壇場になってしまいそうな程のトーク戦力に差が…。
後半は木下さんも慣れてきたのか(酔ってきたのか)饒舌になってきて盛り返していましたが。



覚え書きの意味を込めて、簡単に気になった内容は以下の通り。

■びーるとワインは醸造酒としての仲間だけど、びーるは麦とホップ(または副原料)と複数の原料を使う。葡萄単一のワインはむしろ日本酒と近い。

■ワインは海沿いに醸造所が多い。理由は気候が安定してるから。でも昼夜の気温差があった方がいい。

■オーストラリアのワインは東側の地域で90%近く生産されるが、西側のワインはプレミアムのワインが多く、投資もされている。

■ワイン樽の内側を焦がす「クーパー」と呼ばれる職人がいる。ミディアムロースト、ヘビーローストなど焦がし具合で味の重厚感が変化する。

■初心者のワイン選びのコツは、赤なら同一価格帯で古い年代のもの、そして好みの国や土地を探すこと。白は若いブレンデッドのものを選ぶとわかりやすいのでは?

■対してびーるはスタイルを把握すること。国や場所が違ってもレシピが同じなら近い味のものができる。

■シャンパン(スパークリングワイン)のコルクは抜くとキノコ状に変形しているが、貯蔵期間で原型に戻るまでの時間に違いが出る。すぐに戻るのは年代が若いから。


…などなど。
ボクはびーる寄りな人なので、あえて聞き逃してた部分も多く、改めてまとめるとほとんどワインの話ですね。
ワインファンへの配慮もあったのか、藤原さんのびーるのお話は(ボクにとっては特に)基本的な部分が中心だったと思います。
逆にワインファンにとっては、前述に書きおこした知識など基本なのでしょうかね?




また、印象的だったのは「どうやってワイン(びーる)を選んだら良いのか?」というお話。
同時に「味の表現のしかた」でもあったのですが、両氏が共通して主張していたのが「このワイン(びーる)美味しい!」で思考停止しないこと。
その飲み物のどの部分を美味しいと感じたのか、を明確にしておくことが自分の好みを知ることであり、次に飲むべき品を発見する為の鍵である、といった内容。

ボクもこのblogで味を表現する時に「このびーるはボク好みで美味しいです!」みたいなので終わらないように気をつけていますが、この先ってけっこー難しいんですよね。
それでも訓練というか、積み重ねによって段々と表現したいことが見えてきたりもします。

びーるの場合なら例えば「苦い、けど美味い」と感じた場合、その苦味の元がホップなのかモルトなのか炭酸なのか。苦味を感じ取ったのは、舌先なのか、喉なのか、飲み終えてから残っていた苦味なのか…など、徐々に細かくしていくと表現の幅は広がるんじゃないかと思います。





あと、「受け売りすんな」ってアドバイスもありましたね。
本などで勉強するのは間違いではないですが、そのまま鵜呑みにしてしまうのではなく、自分の経験に基づいた表現をする方がいい。

例えばヴァイツェンの表現で定番の「丁字(クローヴ)のような香り」。
これはボクにとっての鬼門でした。だって嗅いだことどころか、その存在すら知らなかったんですからw
そのくせ、どの本開いても当たり前のように引用されているし。

または「朝焼けに包まれた草原を走る白馬のような(以下略)」みたいな表現も同類ですね。
個人的なメモならばそれでもいいんでしょうが、できることなら共感を得られるような表現にしておくのがいいんじゃないかと思います。




…といった感じで、副題のようにダンディになれたかは知りませんが、今まで遠く感じていたワインの世界の指針ができたかなー?という内容でした。


ワイン(も)のみたい!





【両氏より告知】
■2013年11月20日〜25日まで新宿伊勢丹6階催事場で「ノエル・ア・ラ・モード~シャンパーニュの祭典~」というシャンパーニュなイベントがあるようです。

■本格的ビール専門雑誌「ビール王国:The BeerKingdom」も発売中です。




【公式ホームページ】「オトナのためのビールvs.ワイン教室 〜これでキミもダンディになれる!?



【蛇足】トークセッションの後半では、料理(おつまみ程度)とワイン&びーるの食べ合わせもあったのですが、色々な種類を試しきれなかったことと、写真素材不足により割愛です。
とゆーか酔っぱらってしまってペアリングとかより、喋るのに夢中でした…w

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